- 貯蓄型保険を解約したいけど、損はしたくない人
- 貯蓄型保険を解約するか迷っている人
- 貯蓄型保険を解約する時の注意点を知りたい人
上記のような疑問を持っている人におすすめの記事です。
- 貯蓄型保険を損しないで解約する方法
- 貯蓄型保険を解約した方がいい人、しない方がいい人
- 貯蓄型保険を解約するときの注意点
- 月々の保険料の支払いがちょっとつらい
- 投資を始めたので投資資金を増やしたい
という理由で、貯蓄型保険の解約を考えている人も多いと思います。
こちらの記事を読めば
- 貯蓄型保険を損切りしなくてよくなる
- 月々の負担を減らす
- 自由なお金が増えて、投資や生活費に充てられるようになる
ためのヒントになります。ぜひ最後までお付き合いください(^^)
1.貯蓄型保険を損しないで解約する方法
貯蓄型保険を損しないで解約する方法をご紹介します。
それは「払済保険」に切り替えてから解約する、という方法です。
下記で解説していきますね。
払い済み保険って?
「払済保険」とは下記のような保険です。
払済保険とは
現在の解約返戻金を原資として、保障を減額する代わりに保険料の支払いを止めることができる制度。
払済保険にすると
- その後保険料を支払わなくてよくなる
- 保障は減額されるが継続できる
- 満期になれば返戻金を受け取ることができる
といったメリットがあります。
貯蓄型保険は、保障と貯蓄が一体となった保険である一定の時期を超えると返戻金が100%を超えたり満期金を受け取ることができます。
貯蓄型保険を切り替えて、払済保険にすると以降、保険料の支払いをしなくてよくなります。
ただ、解約と違うのは
- その後も解約返戻金は増え続ける
- これまでの解約返戻金を元にした保障を受け続けられる
- 満期には満期金が受け取れる
ということです。
払済保険は保険料の支払いを止めたいけど、保険の保障は続けたいという人のための制度です。
払済保険に切り替えてから解約する
貯蓄型保険を損しないで解約するには、まず払済保険に切り替えます。
払済保険に切り替えたら、解約返戻金が増えていくまでしばらく置いておきます。
この間も万一の時の保障はされていますので、保険金を請求することができます。(後ほど説明しますが、保障額は減ります。)
だいたい元々の契約で返戻金が100%を超えるとされていた時期に、払い済み保険の解約返戻金が100%になってきます。
解約返戻金が100%を超えたら、解約手続きをして保険を解約します。
払済保険にした後、すぐに解約すると戻ってくるお金は少ないままなので損をします。注意してくださいね。
このように、払済保険に切り替えてから解約すれば、支払った保険料を掛け捨てずに解約することができます。
これが貯蓄型保険を損せずに解約できる方法です。
また、保険の解約返戻金というのは自分の積み立てた額に対しての返戻金です。
払済保険にした場合は、自分が払った金額が元金の最高額になります。
払済保険の返戻率100%=自分が払済保険にするまでに払った支払額の100%です。(100万払い込んで払い済みにしたときの返戻率100%は100万円。)
払済保険を使って解約する手順を要約すると以下の通りです。
- 払済保険に切り替える
- 保険料の支払いがストップする
- 解約返戻金が100%になるまで置いておく
- 100%になったら解約して解約返戻金を受け取る
保険料支払いが止まるだけでも解約と同じ効果ですが、返戻金が戻ってくるので損をしません。
払い済み保険の切り替え方
- 保険会社に連絡する
- 保険代理店に連絡する
以上です。とっても簡単ですね!
払い済み保険にするときの注意
払い済み保険にするときの注意点はこちらです。
払い済み保険にするときの注意点
- 保障が減る・特約が消滅する
- 保険料支払いは再開できない
- 解約返戻金が100%を超えるまでに時間がかかる
- 保険会社や商品によっては対応していない場合がある
- 掛け替えを勧められる
①保障が減る・特約が消滅する
解約返戻金を元手にしてその後の保障をしていくので、元々の契約よりも保障内容や保険金額が減ります。
特約は消滅します。
払い込んだ分相応の保障になるということですね。
②保険料の支払いは再開できない
一度払い済み保険にすると、保険料の支払いは再開できません。
前回の保険契約から大きな病気をしたりして、他の保険に入りずらくなっている人は慎重に検討して下さい。
③解約返戻金が100%超えるまでに時間がかかる
払済保険にしてからも解約返戻金が100%になるには時間がかかります。
もともとの契約が70歳満期で解約返戻金が100%になるものであれば、70歳までかかることもあります。
保険証書などにどのくらいの時期に解約返戻金が○○%になるのか書いていますので確認してみてください。
④保険会社や商品によっては対応していない場合がある
保険会社や商品によっては対応していない場合があるので、確認してください。
また、積み立てた期間が短すぎても払済保険にできない場合があります。
⑤掛け替えを勧められる
保険会社の払済保険の申し込みをしたら、新しい保険を紹介されて掛け替えしてしまった、ということもあります。
保険会社にとっては払い済みはあまり利益がないので、
「同じ保障をもっと安い保険料で掛け替えられますよ」
と他の保険を勧められるかもしれません。
でも本来の目的を忘れずに、いえ、払い済みしたいんです(キリッ)、と伝えてくださいね。
2.貯蓄型保険は解約すべき?した方がいい人、しない方がいい人
貯蓄型保険に入っている人は全員解約したほうがいい、と言っているわけではなくその人の状況によって慎重に考えた方がいいと思います。
貯蓄型保険を解約したほうがお得になる人、そうでない人について下記にまとめました。
1.貯蓄型保険を解約した方がいい人
貯蓄型保険を解約した方がいい人はこのような人です。
- 払済保険で返戻金が100%受け取れる人
- 投資をしている人
- 他の保険に入っている人
①払済保険で返戻金が100%受け取れる人
払済保険で返戻金が100%受け取れる人は、払済保険に切り替えて解約返戻金が100%を超えたら解約することをおすすめします。
途中で解約したら無駄になるところだった保険料が戻ってくるので、保障を受けつつ、返戻金が100%になるまで待ちましょう。
②投資をしている人
投資をしている人は貯蓄型保険に入らなくてもいいと思います。
投資をしている人は貯蓄型保険の返戻率よりも高い利回りで運用することが可能だからです。
貯蓄型保険では運用利回り<市場平均となるようにできているので、自分で運用できる人は自身で運用したほうが資産を増やすことができます。
貯蓄型保険を損切りして保険料を投資に回したい人は、一度払い済み保険ができるかも検討してみてください。
ちなみに:
保険料月1万円の保険を解約して30万円損切りをしたとします。
月1万円の保険料を積立投資して、利息だけで30万円回収しようとすると3%利回りの運用で12年かかります。
上の例で12年で返戻金がある程度戻るなら、もったいないようですが解約返戻金を待っていたほうがお得ということになります。
解約するタイミングの問題なので、ぜひ検討してみてください。
③他の保険に入っている人
他の保険に入っている人も貯蓄型保険は入らなくてもいいでしょう。
貯蓄型保険では貯蓄の機能を持たせているため、他の掛け捨て保険より保障内容が小さいことが多いからです。
保障が欲しい人は今入っている他の保険でカバーすることができる可能性があります。
今入っている保険に特約を付けて保障を追加し、貯蓄保険を解約することで無駄を抑えられます。
解約を検討していいと思います。
2.貯蓄型保険を解約しない方がいい人
貯蓄型保険を解約しない方がいい人はこのような人です。
- 払い済み保険でも返戻金が100%戻らない
- 投資をしていない人、するつもりがない人
- 大きな病気をしていて他に入れる保険がなさそうな人
①払済保険でも返戻金が100%戻らない
返戻金が戻らないのであれば、解約はしない方がいいと思います。
払済保険で保険料支払いをストップして、保障を受けつつ満期金を受け取るのが一番損をしない方法です。
②投資をしていない人、するつもりがない人
投資をしていない人、するつもりがない人は現状、保険商品が貯蓄を増やす一番の方法です。
大手銀行の普通預金金利で0.001%、定期預金でも0.002%と雀の涙だからです。(SMBC銀行のHPより)
日本では投資はまだあまり浸透しておらず、「怖い」「危ない」といった印象を持っている人もたくさんいます。
勉強して正しい知識を身に着ければ、リスクは減らせるのも事実ですが投資をする、しないはもちろん個人の自由です。
今後も投資をするつもりがない人は、解約せず保険商品を利用して積み立てをしていくのが堅実です。
③大きな病気をしていて他の保険に入れなさそうな人
大きな病気をしたことがあると新規の保険に入れないことがあります。
保険金請求をするリスクの高い人と見られてしまうからです。
このような人は解約の検討は慎重にしてください。
他の保険に入っていない場合、万一の保障がゼロになってしまうことになります。
投資やそのほかの方法でお金を増やすことを考えていても、積み立てるには体が資本なので万一の保障が全くない、というのはそのこと自体がリスクになります。
月々の支払いが苦しい人は払い済み保険で保険料を止めるか、
という方法もあります。
解約は慎重に検討した方がいいでしょう。
3.貯蓄型保険を解約するときの注意点
貯蓄型保険を解約する時の注意点です。
- 大きな病気をした等、新しい保険に入れないことがある
- 年を取ってから入る保険は高くなる
- 昔の保険は利率のいいお宝保険もある
それぞれ解説していきます。
①大きな病気をした等、新しい保険に入れないことがある
上でも述べた通り、以前に大きな病気をしていたり、持病が悪化していると新しい保険に入れないことがあります。
貯蓄型保険を解約して保険を掛け替える場合は注意です。掛け替える保険に加入してから解約するようにしましょう。
他の方法で貯蓄を増やすため、解約する人で何も保険に入っていない人は保障が何もない状態になるので慎重に検討してください。
②年を取ってから入る保険は高くなる
年を取ってから入る保険は保険料が高くなるのが一般的です。
運用期間が短くなることと、保険金を請求する可能性が大きくなるからです。
保険の掛け替えを考えている人は注意してください。
ただし、掛け捨ての保険は貯蓄機能がない分、保険料は安くなるのでよく比較すれば貯蓄型保険の掛け金よりは少なく抑えられると思います。
③昔の保険は利率の良いお宝保険がある
入った時期がかなり前の場合、現在販売されている保険より良い条件の保険商品がある場合があります。
そのような保険は入り直そうと思っても入れないので、加入した時期がかなり前の人は解約前に利率などの条件を再度確認したほうが良いです。
貯蓄型保険を損しないで解約するたった1つの方法【損切りする前に】まとめ
これまでの記事をまとめると下記の通りです。
- 貯蓄型保険を損しないで解約するなら払済保険を利用しよう
- 手順は、払済保険に切替え →解約返戻金が100% →解約
- 他の保険に入っていない人や新しい保険に入れない人は注意
貯蓄型保険を損しないで解約する方法について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
私も投資を始める前はお金を増やせる方法が保険の解約返戻金だけだったため、大きな貯蓄型保険に入っていました(正確にはまだ入っています。)
支払いは150万/年。(えー!)
でも同じ期間の運用なら解約返戻金よりも投資の方が増やすことができることを学び、解約したい!と考えたのです。
でも損切りは大きすぎる。。。
ということで調べた結果この方法で払済保険にすることにしました。
あと数年で100%の返戻金を受け取れるので、まずは年150万の浮いた保険料を投資に回し、返戻金を受け取ればそれも運用するつもりです。
ただし、貯蓄型保険に入ったことは後悔していませんし、悪い商品だとも思っていません(^^)
投資を学んだからこそ違う選択肢が生まれたけれども、投資という選択肢がなければ貯蓄型保険が現在の日本ではお金を増やす一つの方法だからです。
それぞれのライフスタイルに合わせて、資金計画が変わるのは当たり前です。
より良くお金を貯められるよう、参考になったらうれしいです。
他にもお金を貯められる方法を下記の記事で紹介していますのでよかったら読んでみてください。
ではでは☆